7月23日は天ぷらの日

 

今回は「天ぷらの日」について解説していきます!
なぜ7月23日が「天ぷらの日」なのかというと、7月23日が二十四節気の一つである「大暑」にあたることが由来となっています。

二十四節気はあまり耳馴染みのない言葉かもしれませんが、一年間を二十四に分けることによって、より季節をわかりやすくした暦日だと思ってもらえればわかりやすいかと思います。
「大暑」については次の二十四節気である「立秋」までの期間であり、この期間は「暑中」と呼ばれ、一年間の中でも最も気温が上がって暑くなる時期だとされています。

この時期には夏の暑さによる食欲の低下があり夏バテしがちになってしまいます。
そのために栄養がたっぷりの天ぷらを食べて元気に過ごそうという考えから「てんぷらの日」が制定されることになりました。

夏バテ予防のためにも夏の土用の丑の日にはうなぎを食べることが有名となっていますが、天ぷらや焼き肉なども夏バテ防止のための三大食べ物だとされているそうです。
外を歩いていると汗が吹き出してくる季節となりますが、水分補給をこまめにしてなんとか乗り越えていきたいですね。

ちなみに、天ぷらといえば季節の美味しい野菜を食べられたり、そばやうどんに乗っけたりなど、和食の定番として知られていますよね。
和食は日本古来から食べられているものではなく、南蛮貿易によって伝わってきた南蛮料理だって知っていましたか?

天ぷらが伝わってきたのは16世紀のことであり、歴史の教科書で習ったとおりポルトガルとは貿易を行っており、鉄砲などが伝来するのとともに天ぷらも伝わってきたのです。
当時の日本では油はまだまだ貴重なものだったため、油をたくさん使って調理する天ぷらは一部の人しか食べられない高級な食べ物だとされていました。

それ以降は江戸時代には庶民的な料理となっていき、やがて明治時代になると天ぷら料理を出すお店も増えてきました。
日本で数百年食べられているため和食だと思われがちですが、厳密にいうと南蛮料理だったのです。

そもそも数百年も日本で食べられているのですから、和食といっても差支えはないような気がします。